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2025.07.23

hanhart

ジン・デポ 神戸三宮店

時計好きの心を撃ち抜く伝説の帰還。Hanhart 417 ES フライバック、そのすべてを語ろう。

皆さん、こんにちは!ミヤコ ジンデポ神戸三宮店のブログへようこそ。

時計を愛する私たちの心を、鷲掴みにして離さない特別な一本が入荷したことを、この興奮と共にお伝えせずにはいられません。その名は、Hanhart 417 ES ヘリテージ フライバック。



「ああ、あの時計か」と思ったあなた。そうです、あの時計です。しかし、今回ご紹介するのは、ただの復刻ではありません。世界中のファンが待ち望んだ「最後のピース」が埋め込まれた、真の完成形と言えるモデルなのです。

ただの腕時計ではない、腕にまとう歴史そのもの。今回は、この時計がなぜこれほどまでに私たちの心を熱くさせるのか、その魅力を余すところなく、深く、そして熱く語り尽くしたいと思います。長くなりますが、どうか最後までお付き合いください。

第1章:伝説の始まりと、スタイルアイコンの誕生


物語は1950年代に遡ります。新設されたドイツ連邦軍のために、Hanhartは堅牢で、信頼性が高く、そして極限状況下でパイロットの命を預かるに足るクロノグラフを開発しました。それが「417 ES」です。華美な装飾を一切排し、道具としての機能美を突き詰めたこの時計は、ドイツの質実剛健なものづくり精神の結晶でした。

しかし、この時計の伝説を決定づけたのは、軍用時計としての出自だけではありません。



ハリウッドの伝説的俳優であり、「キング・オブ・クール」と称されたスティーブ・マックイーン。彼がプライベートでこの417 ESを愛用していたのです。モーターサイクルに跨り、腕には無骨な417 ES。その姿は、この時計を単なるミリタリーウォッチから、自由と冒険、そして揺るぎない個性を象徴するスタイルアイコンへと昇華させました。


第2章:ファンの熱い声に応えた「真の完成形」


そして現代。Hanhartは417 ESを復刻させ、大きな成功を収めました。しかし、熱心なファンの心の中には、常に2つの熱烈な願いがありました。

  1. 「あの、アイコニックな『赤いプッシャー』を付けてくれ!」

  2. 「そして何より、Hanhartの魂とも言える『フライバック機構』を搭載してほしい!」


今回の新作は、まさにその声に応えた、ファン待望のモデルなのです。


赤いプッシャーの伝説


この赤いプッシャーには、ロマンチックな伝説と、極めて実用的な理由が存在します。

伝説では、出撃するパイロットの恋人が、彼が無事に帰ってくるお守りとして、自分の赤いマニキュアをプッシャーに塗った、とされています。

しかし、その真の目的は「誤操作の防止」でした。Hanhartのクロノグラフ、特にフライバック機能を持つモデルにおいて、計測中に誤ってリセットボタンを押してしまうことは、ナビゲーションの致命的なエラーに繋がりかねません。この鮮やかな赤は、パイロットの命を守るための警告色だったのです。伝説と実用性。この小さなボタンに、Hanhartの物語が凝縮されています。

機械式時計の華、フライバック機構


そして、今回の最大のハイライトが**「フライバック機構」**の搭載です。

通常のクロノグラフは「ストップ→リセット→スタート」という3つの操作が必要です。しかしフライバックは、クロノグラフ作動中にリセットボタンを押すだけで、瞬時に針がゼロに戻り、指を離した瞬間に再計測を開始します。

連続する目標物を次々と計測しなければならないパイロットにとって、この一瞬のタイムラグさえも命取りになりかねません。フライバックは、まさに空を駆るプロフェッショナルのための複雑機構。Hanhartがストップウォッチとクロノグラフのパイオニアであることを、雄弁に物語る機能なのです。

 

第3章:選べる2つのサイズ、2つの魂


この素晴らしいモデルが、2つのサイズで展開されることも、Hanhartの深い配慮を感じさせます。

  • 39mmモデル:「歴史への敬意」をまとう
    1950年代のオリジナルと全く同じケース径。これは、歴史的な正統性を何よりも重んじる「純粋主義者」のための選択です。裏蓋はソリッドバック仕様で、耐磁性を確保するという、ツールウォッチとしての哲学を忠実に受け継いでいます。ヴィンテージウォッチが持つ、あの絶妙なサイズ感を愛する方には、間違いなくこちらをお勧めします。

  • 42mmモデル:「現代の傑作」を鑑賞する
    より現代的な存在感を求める方のための選択。そしてこのモデルの最大の魅力は、サファイアクリスタルのシースルーバックから、美しく仕上げられたムーブメントの心臓部を、いつでも鑑賞できることにあります。


搭載されるムーブメントは、スイスの名門セリタ社がHanhartのために製造する手巻きキャリバー**「AMT5100 M」。プッシャーを操作するたびにカチリと小気味よい感触を伝え、レバーを動かす「コラムホイール」**の姿は、まさに機械式時計の醍醐味。この複雑なメカニズムが織りなす芸術を眺める喜びは、42mmモデルだけの特権です。

 

 

第4章:なぜ「最高のコストパフォーマンス」と言い切れるのか


さて、ここまで読んで「素晴らしい時計だ、しかし、さぞ高価なのだろう?」と思われた方も多いでしょう。

ここに、417 ES ヘリテージ フライバックが「奇跡」とまで言われる理由があります。

「手巻き」「コラムホイール式」「フライバック機構」。



この3つの要素をすべて満たすクロノグラフを他のブランドで探した場合、その価格はゆうに2倍、3倍、あるいはそれ以上に跳ね上がります。多くは100万円を超えるプライスタグを付けていても不思議ではありません。

Hanhartは、歴史的な遺産と、現代最高の製造技術を組み合わせることで、この極めて価値ある仕様を、驚くほど手の届きやすい価格で実現してしまったのです。これは単なる「お買い得」ではありません。時計の価値を知る者にとって、これは「事件」であり、またとない「好機」なのです。

 

 

第5章:ミヤコだけの特別な価値:「特製ベルト」という名の共創


そして、この素晴らしい時計を、私たちミヤコ ジンデポ神戸三宮店で手にしていただくことには、もう一つ、特別な意味があります。

それが、ご購入特典としてプレゼントさせていただく**「特製ベルト」**です。

これは単なる付属品ではありません。私たちがお客様の声に耳を傾け、「こんなベルトがあったら、この時計はもっと格好良くなる」という想いを、共に形にした特別な一本です。

有力な候補は、やはりこの時計の出自に最もふさわしい**「BUND(ブンド)ストラップ」**。パイロットが愛用したこのストラップは、時計の持つミリタリーテイストとヴィンテージ感を完璧に引き立てます。



時計を手に入れるだけでなく、その時計を取り巻くストーリーやコミュニティの一員となる喜び。これこそ、私たちがお客様に提供したい、オンラインでは決して味わえない価値なのです。

終わりに:この伝説の証人となりませんか?


Hanhart 417 ES ヘリテージ フライバック。

それは、スティーブ・マックイーンが見た夢の続きであり、ドイツの空を駆けたパイロットたちの魂の記憶であり、そして現代の技術が実現した、機械式時計のロマンの結晶です。

歴史を愛する人、機械の鼓動を感じたい人、そして他とは違う本物のスタイルを求める人。

この時計は、あなたのためのものです。

言葉を尽くしても、この時計の魅力のすべてを伝えることはできません。ぜひ、ミヤコ ジンデポ神戸三宮店で、その重み、プッシャーの感触、そして腕に乗せた時の高揚感を、あなた自身で体感してください。

スタッフ一同、あなたという新たな伝説の証人にお会いできることを、心よりお待ちしております。