2026.02.07
laco
ジン・デポ 神戸三宮店
空の伝説と海の強靭さが融合——Laco「ケルン」に隠された5つの驚くべき真実
空の伝説と海の強靭さが融合——Laco「ケルン」に隠された5つの驚くべき真実

「歴史に裏打ちされた正統なパイロットウォッチを手にしたい。しかし、現代のライフスタイルに不可欠な防水性能や、ハードな使用に耐えうる堅牢さも譲れない……」
時計を愛する者にとって、これは永遠の命題かもしれません。1940年代の空気感を纏うクラシックな航空時計は、その視認性とロマンで私たちを魅了しますが、日常の雨やアクティブなシーンでは、その繊細さが不安の種になることも事実です。

そんな理想と実用性の乖離に対する、ドイツからの鮮烈な回答がLaco(ラコ)のスペシャルモデル**「ケルン(Köln)Ref. 862191」**です。1767年以来、宝飾・時計産業の集積地として「黄金の街(ゴールド・シュタット)」の名を冠するフォルツハイム。この地で1925年に産声を上げたラコの歩みは、そのままドイツ時計の矜持の歴史でもあります。
ラコが、第二次世界大戦中にドイツ空軍の観測時計(B-Uhr)製造を許された、わずか5社の「オリジナル・ファイブ」の一角であることは語り草ですが、この「ケルン」はその正統性を守りつつ、カテゴリーを大胆に「越境」したハイブリッドモデルなのです。

1. 「空」のデザインに「海」のスペックを封印した正体
一見すると、「ケルン」は1940年代の初期観測時計の様式である「タイプA(Baumuster A)」文字盤を忠実に再現した、純然たるパイロットウォッチに見えます。しかし、その内実にはダイバーズウォッチに匹敵する20気圧防水という強靭なスペックが封印されています。
このモデルを「ユーティリティ・ツールウォッチ」足らしめているのは、単なる数値上の防水性だけではありません。特筆すべきは、今回採用されたブラック・ファイバーテック(Fibertech)ストラップの存在です。レザーのようなしなやかな質感を持ちながら、ナイロンに匹敵する強度と完全な耐水性を備えたこの素材は、パイロットウォッチの美学を崩すことなく、海での使用を可能にする「空と海の架け橋」と言えるでしょう。
さらに、風防には最新のダブルドーム・サファイアクリスタルを採用。内側と外側の曲率を平行に整えることで、斜めから見た際のレンズ効果による歪みを排除しています。空の究極の視認性と、海の堅牢性。この二つの世界を一台に集約した設計こそが、ケルンの持つ最大の特異性なのです。

2. 300度の炎が宿る「本物の青」——サーマル・ブルースティール針
「ケルン」のマットブラック文字盤上で、静かに、しかし鮮烈に主張するのが「青い針」です。多くの時計が安価なラッカー塗装やメッキでこの色を模倣する中、ラコは伝統的な**サーマル・ブルースティール(青焼き針)**に拘り続けています。
鏡面研磨された鋼鉄を、職人が約290℃から300℃という極めて厳格な温度帯で加熱。鉄の表面に形成される数ミクロンの酸化皮膜が光の干渉を起こし、深く透明感のある「矢車菊の青(コーンフラワーブルー)」を描き出します。
「光の当たり方によって、漆黒から鮮烈な青へと表情を変えるこの針は、ラコが『Made in Germany』のクラフツマンシップを保持している証左である。」
この皮膜は美観のみならず、かつての海洋クロノメーターが過酷な塩害から身を守るために必須とした防錆効果をもたらします。伝統的な職人技が、現代の堅牢性と共鳴しているのです。

3. 規格を超えた精度——Laco 200「エラボレ」グレードの秘密
時計の心臓部には、スイス・セリタ社製のSW200-1をベースとした「Laco 200」が鼓動しています。注目すべきは、これが標準品(Standard)ではなく、上位の**「Elaboré(エラボレ)」グレード**である点です。
エラボレ級は、標準品が2姿勢調整であるのに対し、3姿勢調整が施され、さらに耐震装置には最高峰のIncabloc(インカブロック)26石仕様となっており、香箱真の摩擦を低減させることで巻き上げ効率と耐久性を向上させています。
ラコはこの高性能ムーブメントに対し、自社工房にて日差0〜+14秒という、カタログスペックを遥かに凌ぐ厳格な基準で独自のチューニングを施しています。シースルーバックから覗くペルラージュ装飾や青焼きネジの美学は、この時計が持つ精度の高さを無言で物語っています。

4. 傷を拒絶する「ハイテクセラミック」のベゼル
パイロットウォッチの顔を持ちながら、その周囲にはダイバーズの象徴である逆回転防止ベゼルが備わっています。ここで特筆すべきは、素材にジルコニアセラミックスを採用していることです。
ビッカース硬度1200HV以上を誇るこの素材は、ステンレスの約5〜6倍の硬度を持ち、日常生活で傷がつくことはほぼありません。アルミニウム製ベゼルのような経年による退色も拒絶し、半永久的にそのシャープな質感を維持します。
また、リューズを4時位置に配置した設計も、20気圧の防水性を物理的に確保するための「ねじ込み式構造」と、手首を曲げた際の干渉を防ぐ人間工学(リストバイト防止)の巧みな融合です。プロフェッショナルな計器としての機能美が、細部にまで宿っています。
5. 「ジン・デポ 神戸三宮店」という特別な接点
これほどの完成度を誇る「ケルン」ですが、日本国内での入手性は極めて限られていました。そんな中、ドイツ時計の聖地とも言える**「ジン・デポ 神戸三宮店(時計のミヤコ)」**に初入荷した事実は、本物志向の愛好家にとって見逃せないトピックです。
販売価格は297,000円(税込)。本青焼き針、セラミックベゼル、ダブルドーム風防、そしてエラボレ級ムーブメントという豪華な仕様を考慮すれば、同等のスペックで30万〜40万円台を掲げるスイスブランドと比較しても、いかに「誠実な価格設定」であるかが理解できるはずです。
「質実剛健」を掲げるドイツ時計を知り尽くした専門店が、その信頼性を認めてラインナップに加えたこと。それこそが、この時計の価値を証明する何よりの裏付けと言えるでしょう。
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結論:あなたの腕に、歴史と革新のどちらを纏うか?
Laco「ケルン」は、1940年代から続く空のロマンと、現代の素材工学がもたらすオーバースペックな強靭さを、極めて高い次元で融合させた稀有な存在です。
316Lステンレスの美しいヘアライン仕上げ、傷を寄せ付けないセラミック、そして職人の魂が宿るコーンフラワーブルーの針。これほどまでに隙のないスペックを備え、陸・海・空のあらゆるシーンに対応できるツールウォッチは、現代において他に類を見ません。
歴史的ロマンを愛でるか、現代の圧倒的な機能美に酔いしれるか。その答えは、ぜひ「ジン・デポ 神戸三宮店」で実機を手に取り、ご自身の腕で確かめてみてください。伝説と革新が融合したその重みは、あなたの時計選びにおける「終着点」となるはずです。
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