2025.08.18
Sinn
兵庫の空で活躍】ドクターヘリ医師が選んだ腕時計、Sinn EZM12の凄さを神戸の正規店が解説!

【時計のミヤコ ジンデポ神戸三宮 】
時計屋として、日々多くの腕時計に触れています。美しい時計、複雑な機構を持つ時計、歴史的な価値を持つ時計。そのどれもが素晴らしい魅力を持っています。
しかし、これほどまでに「命の重さ」と「プロフェッショナルの覚悟」を突きつけてくる時計は、SinnのEZM12をおいて他にありません。
本日お話しするのは、単なる商品紹介ではありません。一つの「究極の道具」が、いかにして生まれ、そして私たちの地元・兵庫の空で活躍するプロフェッショナルに選ばれたのか、その物語です。

◆コードブルーの現実。そこから生まれた「EZM12」
この時計の開発コンセプトは、ドイツのドクターヘリ(航空救急)の医師たちの切実な声から始まりました。一分一秒を争う救急現場、特にヘリの機内は、常に轟音と振動に包まれています。普段当たり前に使う「聴診器」すら、その役割を果たせない極限状況。
そんな現場で「本当に使える計器とは何か?」という問いに、Sinnが全身全霊で応えたのが、このEZM12なのです。
そして、この物語が私たちにとって特別な意味を持つのは、ここ兵庫県でドクターヘリに搭乗されている、加古川医療センターの伊藤 岳 医師も、このEZM12の実力を認めているという事実です。地元神戸の空で人々の命を繋ぐプロが選んだ道具が、今、私たちの目の前にある。その事実に、私たちはただただ身が引き締まる思いです。

◆機能に宿る、現場のリアルな「声」
お客様にこの時計の機能をご説明するとき、私たちはいつも言葉に熱がこもってしまいます。なぜなら、その一つひとつが、机上の空論ではなく、現場の切実な要求から生まれているからです。

① 沈黙の聴診器「パルスローター」 機内の騒音で聴診器が使えない。ならば、視覚で脈拍を測ればいい。この逆転の発想から生まれたのが、ベゼルを回し、患者の脈を15回数えるだけで1分間の心拍数がわかる「パルスローター」です。初めてこの機能を知った時、私たちは鳥肌が立ちました。これは時計作りではなく、もはや医療機器開発の領域だと。
② 命の期限を可視化する「二つの時間軸」 文字盤の内側には、救急医療の生死を分ける「プラチナの10分」と「ゴールデンアワー」を示す目盛りがあります。現場に到着した瞬間に計測を開始し、残された「命の時間」を直感的に把握する。この機能は、医師に冷静な判断を下すための、精神的な「お守り」にもなるのではないでしょうか。
③ プロの常識「完全洗浄」という哲学 医療現場では、感染管理が絶対です。血液や体液に触れた器具は、徹底的に洗浄・消毒されねばなりません。Sinnは、腕時計という“密閉された精密機器”で、その常識を覆しました。工具を一切使わずに、ユーザー自身の手でストラップとベゼルを簡単に取り外し、隅々まで洗浄できる設計。ここまでやるのか、と。Sinnの執念にも似たこだわりに、ただただ脱帽するしかありません。
◆すべてを支える、揺るぎなき信頼性
これらの革新的な機能も、時計自体が過酷な環境で壊れてしまっては意味がありません。傷に強いテギメント加工、急激な温度変化でも曇らないArドライテクノロジー。Sinnが誇る数々の堅牢技術が、この「命の計器」の絶対的な信頼性を支えています。
◆最後に

EZM12は、華美な装飾を一切持たない、質実剛健な時計です。しかし、その機能の一つひとつを紐解いていくと、そこには人命救助という崇高な目的のために捧げられた、作り手の熱い情熱と哲学が浮かび上がってきます。
これは、時間を見るための道具ではありません。 プロフェッショナルが「命を救う」ための、最高のパートナーです。
長々と語ってしまいましたが、この時計の魅力は、実際に手に取っていただくことで、より深く感じていただけるはずです。写真や言葉だけでは伝えきれない、本物の道具だけが持つ、ずっしりとした存在感と機能美。
https://www.miyako1912.co.jp/deep/001
ぜひ一度、私たちジンデポ神戸三宮 時計のミヤコで、この「EZM12」に触れてみてください。 皆様のご来店を、心よりお待ちしております。