2025.07.07
Sinn
【SINN 103/104】ジンの基本精神を表し優れた視認性、刻時・計時精度を誇るきわめてシンプルなダイヤルを備えた実用的なモデル
◆ 103.104はジンの基本精神を表すモデル

103モデルは、ジンの基本精神を表すモデルであり、優れた視認性、刻時・計時精度を誇るきわめてシンプルなダイヤルを備えた実用的なクロノグラフです。両方向回転式のブラックカラーベゼルは、60年代にドイツ空軍クロノグラフとして制式採用されたモデル155の伝統を踏襲しています。強化アクリルを装備した基本モデルのほか、サファイアガラスやチタンケース、Arドライテクノロジー搭載モデルなどバリエーション豊富なシリーズです。
一方、104モデルは、ジンの基本精神に基づき製作されたパイロットクロノグラフ103シリーズの三針タイプとなります。存在感のある両方向回転式ブラックカラーベゼルは、60年代から続くジンのパイロットウォッチの伝統を踏襲しています。ブラックダイヤルにはっきりと記されたインデックスで、計時の最適な視認性を確保しています。
計測機器としての役割を見込み、仕事の現場で使用されるケースも多く、現場のニーズに応じて選ぶ事が、SINN というブランドを選ぶ際重要となります。103及び104の共通の機能となる存在感のある両方向回転式ブラックカラーベゼルは同モデルの顔となっており、さらに上記モデルとして、クロノグラフ機能 や Arドライテクノロジーやサンドマット仕上げのピュアチタン製ケースは長時間使い続けていく中で、重要な機能や素材となります。それらをまとめていますので、ここで改めて取り上げておきます。

参照モデル:SINN 103.TI.AR.M ¥764,500 税込
「103TI.AR」は、最新技術と機能的なデザインがいかに融合し、真のクラシックが生み出されるかを、あらためて証明するモデルです。ジンのファーストウォッチは航空機のコックピットクロックであり、ジンが生み出すプロフェッショナルたちの厳しい要求に応えるパイロットクロノグラフには、常にその経験が生かされています。このモデルも同様で、当時から続くクラシックなデザインに搭載された技術的特徴は、分刻みで回転する特殊結合方式により固定されたパイロットベゼルから、機能的信頼性を高め風防の曇りを防止するArドライテクノロジーまで多岐にわたっています。サンドマット仕上げのピュアチタン製ケースは、この時計の技術的かつ現代的な解釈を際立たせ、快適な装着感を保証します。

参照モデル:104.ST.SA.A 5連ブレスレット仕様
104.ST.SA.A:ジンのパイロットウォッチ104シリーズの中で、アラビア数字のインデックスを備えたモデル104.ST.SA.Aは、ジンのフラッグシップであるパイロットクロノグラフ103により近いイメージです。パイロットベゼルは分表示を刻んだ両方向回転式で、通常のスナップ式とは異なるジン独自の確実な装着方法で取り付けられているため、不意の衝撃でも外れることはありません。ポリッシュ仕上げの時計ケース、サファイアクリスタルの風防、シースルーバックの裏蓋、20気圧防水と負圧耐性も従来と同様のスペックです。
◆ 絶対に外れない回転ベセル — 特殊結合方式の回転ベセル
特殊結合式の回転ベゼルは通常のはめ込み式ではなく、ジン社独自の特殊技法でケースにセットされているので、絶対に外れることはありません。装着は確実ですが、修理にあたっては分解は容易にできるようになっています。

さらに、Tシリーズについては衝撃などにより意図せずベゼルが回転しないための安全システムを搭載しています。Tシリーズの回転ベゼルは、ベゼルの2点を下に押し下げることで初めて回転させることができます。この安全システムは、生産終了したU1000シリーズにも搭載されています。

◆ 時計を湿気から守る除湿機構 — Arドライテクノロジー
機械式時計のムーブメントのパーツは、それぞれが円滑な運動を行えるよう潤滑オイルが使用されています。時計内部の空気に含まれている湿気や時計内分に拡散した水蒸気によりこの潤滑オイルが劣化すると、機械式時計の精度に悪影響を及ぼします。
ジンのArドライテクノロジーは、ドライカプセルの搭載、EDRパッキンの使用、プロテクトガスの充墳という3つの技術的要素により、ムーブメントはほぼ無水の環境となりこの問題を解決。オイルの劣化プロセスと突然の気温低下によるサファイアクリスタル風防の曇りが防止され、信頼性の高い機能と精度が保証されます。
ドライカプセル
ジンの開発したドライカプセルは、Arドライテクノロジーの最も重要な要素です。このカプセルには特殊乾燥剤が充墳されており、これはケース内の水蒸気を吸収し時計ケース内の湿気を取り除きます。ドライカプセルに吸収された水分量が増すにつれて、淡いライトブルーからネイビーブルーへと色が変化します。

プロテクトガス
潤滑オイルの劣化が引き起こす放電腐食を防ぐため、時計のケース内に希ガスと呼ばれる極めて安定したプロテクトガスを充墳することにより、静電気や不安定ガスを含む空気を可能な限り排除し放電腐食を防ぎます。この充墳後は、空気から拡散した水分のみが上記のドライカプセルによって吸収されることになります。文字盤のArのマークはプロテクトガスを封入したArドライテクノロジー搭載の印です(一部の搭載モデルにはダイヤルにこのマークが入りません)。

EDRパッキン
時計ケースへの大気中の水分の貫通を最小限に抑えるため、ジンではEDR(超拡散削減)パッキンを使用しています。二トリルゴム(NBR)を使用した従来のケース用パッキンでの許容値と比べ水分浸透を最大で25%削減することができます。
◆ TITANIUM ジンが採用しているチタンについて
1961年から続く60年以上にわたるブランドの歴史の中で、ジンは時計の素材として様々な金属を採用してきました。現行モデルにおいてジンが採用している金属には一般的なステンレススチール、2005年からダイバーズウォッチに使用しているドイツ潜水艦用の鋼鉄Uボート・スチール、ローズゴールドやシルバーといった貴金属があります。
チタンの発見は18世紀で、金属材料として実用化されたのは1946年と言われています。工業製品としてのチタンは、比較的新しい金属です。現在、チタンは航空宇宙開発から電気設備、自動車、医療など幅広い分野で使われており、様々な用途での可能性を秘めている素材です。チタンと一口に言っても合金を含めると様々な種類があります。
ジンでは“ピュアチタン(純チタン)”と呼ばれるグレード2と高強度チタン合金であるグレード5のチタンのみを使用しています。グレード5のチタン「Ti-6Al-4V」は、アルミニウム6%、バナジウム4%を含む金属で、日本では「64チタン(ロクヨンチタン)」と呼ばれています。

チタンの特性についてまとめてみました。
#01 軽い
チタンの特徴として一番に知られているのはその圧倒的な“軽さ”です。具体的な数値で表すとステンレススチールの比重が7.9であるのに対し、純チタンは4.51、チタン合金は4.8で、ステンレススチールの重量の約60%です。銅と比べると半分程度の軽さで、製品の軽量化による低燃費化が重要な航空分野では、需要が拡大しているそうです。
#02 強度が高い
チタンの強度はグレード2で340~510 n/mm2(=MPa)、グレード5で約900 n/mm2(=MPa)で、鉄やアルミに比べ2倍以上の強度を誇ります。ちなみにステンレススチールは700 n/mm2(=MPa)です。メリットである反面、強度が高いがゆえに加工の難易度も高く価格が高めになりますが、それを持って余りある利点があると言えるのがチタンです。
#03 サビにくい
チタンは塩水にとても強い耐性があり、一般的な金属にとって腐食しやすい海水などの過酷な環境下でもサビにくいため、橋の脚などにも使われています。腕時計としてはダイバーズウォッチに最適な素材と言えます。
#04 金属アレルギーを起こしにくい
金属アレルギーは、汗などの水分と金属が反応して発生するイオンが原因で起こります。チタンは空気に触れると酸化被膜を作り、アレルギーの原因となるイオンの発生がとても少ないため、金属アレルギーが起こりにくいのです。それゆえに、腕時計や眼鏡など肌に直接着けるものや医療用の器具に適しており、これも他の金属と大きく異なるチタンの特性のひとつです。
#05 熱伝導率が低い
寒い季節にチタンの時計を身に着けると、『ひやっ』とする感覚が少ないことに気が付かれると思います。これはチタンの熱伝導率が低く熱や電気を通しにくいという性質によるものです。純チタンの熱伝導率は鉄の約1/4、銅の約1/23です。身に着けたときに肌の熱が奪われにくいため時計などは快適な着用が可能で、熱の影響を受けやすいエンジン部品などにも多く使用されているそうです。
ちなみに、表面の硬さを表す“硬度”についてはステンレススチール(316L)が約200HV(ビッカース)であるのに対して、グレード2は約150HV、グレード5で約350HVです。
◆ 店頭で確認ができる各種モデル

参照モデル:104.ST.SA.A 5連ブレスレット仕様

参照モデル:SINN 103.TI.AR.M ¥764,500 税込
◆ 長時間の使用や軽快さを求めるならチタンのクロノグラフを

腕時計選びの際に「長時間使用していても腕が疲れない」ということは使う上で重要であり、その際「重さも感じない」事はとくに重要です。
軽快さを求めるのであれば、素材はチタンが最適です。チタンモデルは、長時間の着用でも疲れにくく、アクティブなライフスタイル方に最適です。Sinnは、80年代~90年代にかけて、103シリーズのケースに「純チタン」を使用を開始。
他のシリーズでは、「グレード5 の高強度チタン」を採用しながらも、103クロノグラフでは、当時の伝統を受け継ぎ「グレード2の純チタン」を採用しています。現行の「103.TI.AR」クロノグラフも同様のグレード2のチタンを採用しています。チタンの利点はその圧倒的な軽さにあります。

ちなみに、公式の見解では、103のクロノグラフで比較すると、ステンレススチール製 103.B.SA.AUTO ブレス仕様が、約 187 gであるのに対し、チタン製 103.TI.AR のブレス仕様は約 126 gで、テニスボール1個分くらいの違いがあるようです。(※但し販売時のブレスレットの駒を抜かない状態)
103.TI.ARは大変軽量ですが、見た目の印象が他の103シリーズのクロノグラフとは若干異なります。
ステンレススチールモデルは、ポリッシュ仕上げのケースを採用し艶がありますが、それに比べると、チタンはやや暗めの色で、103.TI.ARのケースは、サンドマット仕上げを施しています。よりツール感の高い精悍な印象を受ける腕時計に仕上がっており、Arドライテクノロジーの赤いマークもポイントカラーとなっています。
キャンペーン開催中:Uシリーズキャンペーン / 期間:2025年 6月 1日 (日)~8月 31日(日)

6月1日(日)より、ジンのUシリーズの時計をご購入のお客様に、シリコンベルト1セットをプレゼントいたします(新作は除く)。キャンペーンの詳細と、お選びいただける時計の種類別ベルトカラーは以下の通りです。プレゼントは後日、お客様のご自宅に保証書と一緒にお届けいたします。
※プレゼント例

※いずれのモデルにも、プレゼント品にバックルは付属されません。
■ 期間:2025年6月1日(日)〜 8月31日(日)
■ 対象:期間中にジンのUシリーズの腕時計をご購入いただいた方(新作のU15、U16、U18は対象外)
■ プレゼント品:ご購入のUシリーズの腕時計に取り付けできるシリコンベルト / U1、U2、UX:ブラック、ホワイト、レッド、グレー、ブルー、グリーン / U50:ブラック、ホワイト、レッド、グレー/U212、U1000:ブラック
■ お渡し方法:時計の保証書と一緒にご自宅に送付
※お選びいただいたベルトによっては、保証書と別送になる場合がございます。
■ 実施店舗:ミヤコ ジン・デポ 神戸三宮店
【記事参照】
・ジンの腕時計を代表するクロノグラフ103シリーズ ドイツ製腕時計 Sinn(ジン)公式サイト
・チタンの特徴と新作T50 ドイツ製腕時計 Sinn(ジン)メルマガ・スペシャルコンテンツ
・時計を湿気から守る除湿機構 Arドライテクノロジードイツ製腕時計 Sinn(ジン)公式サイト
・絶対に外れない回転ベセル 特殊結合方式の回転ベセルドイツ製腕時計 Sinn(ジン)公式サイト